シルバー人材センターの仲間

とある日の教室

いつも通りの時間に行くと今日はどうやらもう一組

新しい生徒&先生の授業が始まったようだ。

先生は恐らく70代、
生徒はセミロング姿の女性、
50代そこそこといった感じだ。

私が言うのもなんだけど若い生徒でびっくり!
 
コロナ対策もあり、
マンツーマン授業なのだけど
教室の真ん中を背にして私とM男は廊下を向いて
もう一組は窓側を向いて授業をしてる。
 
私とM男はいつもの通り実習形式
本日私は山下達郎の11年振りの新譜
「softly」の宣伝チラシを作る。
という(勝手な)課題をしていた。
 
そんな中…向こうからの声が響き渡る
 
先生:「こうやって、ここのホーム
っていうところを開いて、
こうゆうマークを押すとね。かくかくしかじか」
 
Tさん(というらしい)「えーー!すっごーい!キャッ」
 
私の心の声(びっくりした~!声でっか!)
 
先生「そう。すごいわよね!
そして友達を開いて追加ボタンを押す。
これで友達追加できるのよ」
 
Tさん「な~る~ほ~ど~ね~!!キャッ」

私の心の声
(!!!LINE!!!そっか!
しかし声がどでかくて笑っちゃいそうだよ。
なんでそんなに大音量なのよ~!!)
 
Tさんはキャッキャッ楽しそうでよく笑う。
そしてかわいらしい声なのでうるさくはない。
でもドデカイ声。
 
先生「あれ?今の方、友達だったの?」

Tさん「いいえ!違いま~す♡キャッ」
 
先生「だってそのボタン押したら
友達になっちゃったじゃない?」
 
Tさん「え?だって知り合いですか?って」

先生「あ、それはね勝手にどんどん出てくるから、
その中から選んでいかなきゃなのよ」
 
Tさん「えー!すっごーい!なんで分かるの?
なんでなんで?」
 
先生「うん、いろんなデータでね。
あ!また押しちゃったじゃない?」
 
Tさん「やだ~勝手に押しちゃった笑えるぅ♡」
 
先生「とにかく焦らないでね。
今。何をやっているのか。
これから何をやるのか。
ひとつづつメモしたらいいかもね!」
 
Tさん「手が勝手にやっちゃうのよね~も~やだやだ♡」
 
先生「あれ?これご主人?」
 
Tさん「そうそう!でもね!主人LINEやらないんだって~
んも~教えてあげるってゆってんのにね~!」
 
先生「え?でもこの「親方」って書いてあるのご主人よね?」
 
Tさん「はい♡」
 
先生「LINEに登録してるんじゃないかな?名前あるし」
 
Tさん「もうホントにやればいいのにね~!
忙しいからやらないってゆうのよも~
ホント教えてあげるのにね~だめなのよ~♡」
 
先生一同いろいろ考えて無言…
 
先生「ほう、そうなのね…じゃっ次に行きましょう」
 
そんなこんなで早めに授業が終わったようで
お二人は休憩中のご様子
 
先生「うん、この中にね。お金が入ってるの」
 
Tさん「え!?お金!?ど、どこに?見えないけどー!」
 
先生「うん、この銀色のところをめくるとね。
バーコードみたいなのがあってね。そこに入ってるのよ」
 
Tさん「えー!すっごーい!わらえる~!!キャッ」
 
先生「でね、セブンイレブンとかヨーカドーとかで使えるの」
 
私の心の声「!!!nanaco!!!
え?ちょっとまってこの方はSuicaとか持っていないのかな?
切符?そんなことある?
もう向こうの話が気になって仕方ない
 
Tさん「だからか~!だから雑誌とか読めるんだ!」
 
先生「え?雑誌」
 
Tさん「そうそうそうそう!最近美容室に行くとこんなの渡されて
(恐らくタブレットそこに雑誌が入ってるのよ~!だからか~」
 
先生一同無言…(だからってなんだろう…
どこがどう結びついたんだろうか…)
 
先生は軽く受け流しその後もTさんは
キャッキャ言いながらやだあ♡笑える~!を連呼
主人、娘、息子のワードで楽しそうに
最後まで元気いっぱい会話するTさん。

そしてTさん帰宅後…
M男が「不思議な方だな。でも楽しくっていいよな!」と言った
私「うん、ホントホント。チャーミングですよね」

私たちの気持ちは一緒だったのだ♡

Tさんの日々は新しい発見に溢れているに違いない。
いつか仲良くなったら一緒にご飯でも行ってみたい♡