警備室に掛けられた呪い

~体調の優れない方、閲覧注意~

私はひとつの仕事を長くできない
なのにひとつのことしかできない
ということで販売の短期バイトをちょこちょこ入れることに落ち着いている
 
そして先月…
 
1週間地方の酒販売をしていた時のこと
開始日から半ばを過ぎようようとしたある日
社員の人がこんなことを言ってきた
 
「ごめん明日だけ我慢して」
 
「へ?我慢?」
 
聞けば社員やバイト仲間に疎ましく思われているおばさんがいる
入れたくないがどうしても人が足らないため3日間入っている
私は明日までなので1日だけ我慢してくれということだった
 
どんなおばさんなのか聞いても
 
会ってみればわかる
 
とのことだった
 
こっわ~

翌日そのおばさんは文句からご入場
「あ!はじめまして!も~う!このディスプレイだれがやったの!?きっと◎◎さんだ!あ~あの人だめだめ!全然仕事できない!◎◎さんだめ!」
 
「!」
 
その話し方、その立ち居振舞い
私は瞬時にカオスおばさんであることを察知したその証拠に…
 
名探偵コナン風にどうぞ)
 
今回この店舗は駅ビル内での出店だ!
早番、遅番各1名体勢だ!
そして両替機は午後からの始動だ!
これは誰もが知る基本のキ情報だ!
 
更におばさんこの場所は3回目のベテランだというそれなのに…
 
翌日朝番の私が出勤するとレジ金の釣り銭が全部1000円札に刷り変わっている
 
「!!」
 
えっと~1円玉とかどこいった?
まもなく駅ビルはオープンしてしまうとゆうのに…
隣のブースに泣きついて事なきを得たとさ
 
ホッ…
 
(更に…1日で終わるはずが、予定していた者がコロナの濃厚接触者になったとのことで、私は急遽なんと3日間もおばさんと一緒に過ごすことに!いや過ごせることに!なったのであ~る)
 
翌日再び遅番のおばさんご出勤
レジ金の件については…
う~ん…少し…反省しているようだ!
 
そして今日こそがんばる!と元気に言い放ち夕方いそいそと両替へ向かうおばさん
 
帰ってきたその顔はどこか誇らしげだ!がしかし、無い…レジ金袋を開けたらお金がどこにも見当たらないのだ!
 
「!!!」
 
おばさん両替中、他のことに気を取られ札束ごとどこかに置き忘れてきたらしいんだ!
 
早速警備へ連絡だ!
更に折り返し待ちの最中…
 
「も~わたし、自分がやんなるー」とバッグからナッツのようなものを出して食べ始めたんだ!
 
「!!!!」
 
結局、お金は両替機が飲み込んでいたらしい
 
ホッ
 
そして更に翌日のこと…
朝出勤すると金庫の鍵はもちろんきっちり開いていたそして昼前…
 
「おはようございま~す!」
 
おっと~今日はおばさんニッコニコでご出勤だぁ
 
がしかし、ひとしきりのニコニコ談話のあと…
 
オバ「あれ!?私紙袋どこやった!?」
 
私 「えっとバッグはなぜか2個お持ちでしたけど紙袋は持ってませんでしたよ」
 
オバ「えーー!今日はちゃんとしようと思ってたのにー!!」
 
どうやら出勤前に買ったベレー帽の袋をどこかに忘れてきたらしいのだ!
 
トイレかも!いうて戻るも無い
そして本日もバイト並みの出勤率で警備へ電話→でも無い
 
「もー今日はちゃんとしようと思ってたのにー!!」を10回ぐらい繰り返す
 
ひとしきりの爆笑の後
 
私 「ここへ来る前、ほかにどこかに寄りませんでしたか?」
 
オバ「絶対寄ってない!」
 
私 「ほんとうに?よく思い出してくださいよ?」
 
オバ「……あーー!寄ったわ!下だー!」
 
どこかへ走り出すおばさん
10分後、手に紙袋を持ち笑顔でご帰還
 
良かった良かった~
いうてキャッキャ喜んでいたところに何故か駅ビルの催事担当者が…
 
おばさんの名札を届けに来た…
でも…
おばさん名札してるけど…
 
詳細はこの通りだ!
おばさん駅ビルの入り口で名札紛失に気が付く→バイト以上の出勤率の警備室で二枚目の名札作る→そこに紙袋置いてくる→ニコニコのご出勤
 
そしておばさんは左右の手で名札を二枚持ちし、不適な笑みで笑いかけてくるのであった…
 
 
~これはホラーです~
 
※わたしはこんなチャーミングなカオスおばさんが大好き♡
だって、一緒にいる間中ずっと笑わせてくれるから!♡LOVE♡